Wonderdraftは、ファンタジーマップの作成に特化したお絵かきツールです。次の環境で動作します。
- Windows
- macOS
- Linux
パッケージ販売されているソフトであり、試用版はありません。
類似のアプリケーション
Wonderdraftと同じように、ファンタジーマップを作成できるアプリケーションはいくつかあります。購入形式別に、主なものを調べてみました。
価格はいずれも2024年3月時点のものです。
パッケージ
パッケージ販売のもの。一度購入すれば、ずっと使えます。
- Wonderdraft ($29.99)
- Dungeondraft ($19.99)
- Campaign Cartographer ($44.95、Windows版のみ)
サブスクリプション
サブスクリプションタイプのサービス。機能限定版を無料で使用できるところがほとんどです。
- Inkarnate (基本無料、有料サブスクリプション$5/月 or $25/年)
- Dungeonfog (基本無料、有料サブスクリプション$5.39/月)
- World Anvil (基本無料、有料サブスクリプション9,312円/年〜)
オープンソース
オープンソースとして開発されているもの。
- Azgaar Fantasy Map Generator (オープンソフト、生成のみで編集機能なし)
編集機能はありませんが、オプションが豊富で細かく設定できます。ここで作成したマップをもとに、WonderdraftやInkarnateで好みのスタイルで編集する、といった使い方もできます。
特徴
開発者
WonderdraftとDungeondraftは、どちらもMegasplootにより開発、販売されているソフト。Wonderdraftが国や大陸単位のマップ作成に適しているのに対し、Dungeondraftは町やダンジョンなどの詳細マップ作成向きです。
Wonderdraftの購入時には、SMSによる認証が必要となるため、スマホが必須です。
会社ではなく個人によって開発されたソフトのようで、更新スピードはあまり早くありません。が、のんびりながらも今のところサポートは続いています。
Wonderdraft vs. Inkarnate
よくInkarnateと比較されますが、主に次のような違いがあると言われています。
- Wonderdraftは初心者でも使いやすい。
- Inkarnateは、使いこなせるようになるまでに比較的時間がかかる。使いこなせるようになれば、あらゆる種類のマップで見栄えのするものを作成できる(ただし有料版の場合)
- Wonderdfraftは買い切りのパッケージなので、比較的安価。
- Inkarnateは無料でも利用できるが、無料版だと利用できる素材がかなり限られる。豊富な素材を利用するには、サブスクリプション契約が必須。
- WonderdraftはGimpなど別アプリで自作したアイコンを取り込んで、機能拡張が可能。自作が面倒なら、拡張パッケージをダウンロードしたり購入したりすることも可能。
簡単に言うと、ユーザーの特性によって、向いているアプリが異なります。
- 超ライトユーザー: Inkarnate無料版
- ライトユーザー: Wonderdraft
- ヘビーユーザー: Inkarnateサブスクリプション版
ライトと言っても、個人的には十分以上のものが手軽に作成できると思っています。r/wonderdraftにはユーザーが作成したマップが投稿されているので、Wonderdraftでどのようなマップが作成できるのかの参考にどうぞ。